探す方法
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まず設計監理とは |
まず簡単に説明しますと、設計とは設計図書の作成。監理とは設計図通り工事がされているかをチェックすることです。
一般に住宅を建てる場合は設計図を基に工事が進められます。
設計図とは平面図や立面図はもとより建物の仕様、仕上、詳細図、など30枚以上の図面を言います。
建築確認申請や住宅金融公庫審査に必要な図面はそのほんの一部です。
設計図書には具体的な仕様(メーカー品番等)が詳しくかいてあり、その図面を基に施工業者が見積し工事金額を算出します。 |
設計者は必ず建築設計事務所を開業しています |
建築士は一級建築士、二級建築士、木造建築士に分かれ規模、構造・規模により設計できる範囲が定められています。
設計を業とする場合は必ず都道府県の設計事務所登録が必要です。よく街で見かける○○建築事務所がそれにあたります。ですから、設計者または建築家は必ず設計事務所登録をしています。
そして、設計事務所には必ず管理建築士が存在します。多くの場合、管理建築士が事務所の代表者なのです。 ですから、設計者探しは建築設計事務所探しなのです。 |
建築設計事務所と言ってもいろいろなタイプの事務所があります。 |
建築設計事務所は専門業務に分かれています。(組織事務所は全ての部門をもっていますが)
意匠事務所、構造事務所、設備事務所などです。
一般的に依頼する場合は意匠事務所に依頼します。
建築設計事務所と言っても日本を代表とする大手設計事務所から私達のような小さな個人の設計事務所までさまざまです。
所員数が数人程度かそれ以下の事務所が意外と多いのです。設計事務所の仕事の内容もさまざまです。大きな事務所はそれなりに大きな建物を主に設計しています。(でないと採算がとれないので)
例えば
施主から直接依頼を受けて、住宅などの設計を主にしているアトリエ事務所。
建設会社などの下請け設計を主にしている下請け設計事務所。
工務店、不動産屋からの建築確認申請を主にしている代願設計事務所。
設計事務所の下請けを主にしている事務所下請け事務所。
等々色々あります。
ではどのような事務所に依頼すればよいのでしょう?
住宅の設計は住宅専門のアトリエ事務所がいいのがベストでしょう。
でも、その他の設計事務所、『アトリエ事務所を目指す事務所』もあります。
これから頑張ろうとしている若くて情熱をもった事務所もありますね。(うちもこれに入るかな?) |
建築設計事務所を探すには |
お客様と設計事務所(設計者または建築家)に一番大切なのは相性です。
気があう人柄とか、作品を見せてもらったり、設計の考え方等、直接、会って会話しないと分からないでしょう。 お見合いとよく似ているのではないでしょうか。
出来る限り、1人でなく数人の設計者と御会いすることをお勧めします。
友人、知人に知り合いがいれば、紹介してもらって下さい。友人、知人の知り合いでしたら、前もって情報がありますから安心ですよね。
それが出来ない人はどのようにすればよいのか。
一般的に設計事務所(設計者または建築家)は敷居が高いと思われています。
みなさんはインターネットを利用しHP情報を収集しているのですからまず、お気に入りのHPを探してMAILで問い合わせてはいかがでしょう。
HP掲載している設計事務所は大きな事務所ばかりでなく小さな個人でしている設計事務所もたくさんあります。HPで人柄を見るのもよい方法ですね。
しかし実際は多くの設計事務所の受注は紹介やクチコミなのです。設計事務所のテレビコマーシャル大々的な新聞広告なんてありませんよね。お見合い相手を探すのにテレビコマーシャルや広告では無理ですよね。 |
設計事務所選定の注意点 |
数社の設計事務所と面談すること。
できれば『アトリエ事務所』か『アトリエ事務所を目指す事務所』。
特定工法に固執していない設計事務所。
特定の工務店を押し付けない設計事務所。
適正な設計料を提示する設計事務所。 (概ね10パーセント前後)
当たり前ですが、違反建築はしない設計事務所。 |
最後に |
一番大切な選定の注意点は人柄です。設計事務所選定は結婚相手を探すお見合いと同じです。そのための情報収集は知人、友人の情報、HPの情報など主義、主張が解ることが第一段階です。次に数社にコンタクトし、面談して(お見合い)確かめて下さい。
また全ての事務所が善良に営業しているとは限らないです、悪質な設計事務所も存在しますので十分注意して下さい。 |
依頼する方法
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連絡を取る |
高級で立派な住宅しかやらないのではないか。芸術的な仕事しかしないのではないか。普通の住宅やローコスト住宅を頼むと言ったら、断られるのではないか。そんな心配は必要ないです。設計を頼みたいという大事なお客様をいい加減に扱うような設計事務所はありません。連絡方法は電話でもEメールでもいいのではないでしょうか。連絡を取り合って、日時と場所を決定します。会ったら必ず頼まなければならないとか、断れなくなるとかいうことはありませんから気楽に連絡して下さい。 |
じっくり話し合いましょう |
設計者と会うことになりました、1番大事なことはじっくり話し合うことです。
施主の要望を一方的に話すだけでなく、設計者の考え方も聞くようにしましょう。
一般的に設計者はほとんど聞き役に廻りますが、私はお互いの会話が最重要だと考えてます。
お互いの考え方をぶつけ合いましょう。今まで考えていたイメージや疑問に感じていたことなど、恥ずかしがらずに、何でも自由に話してみてください。お互いの価値観や人生観などを話しているうちに設計者はプランニングなどのヒントが出てくるのです。
設計者によっても違いますが、それから敷地の調査等を行い、ラフプランやスケッチを作ります。
これに関しては有料の場合と無料の場合がありますので、あらかじめ問い合わせてください。
これらのラフプランはその後のプロジェクトの叩き台になるものです。漠然としたあなたの住宅像がはっきりしてくるかもしれませんし、法的要因や技術的理由で希望の条件に添えない点の確認や発見にもなります。ラフプランやスケッチを元に互いの考えをストレートに語り合うことで、自分が思っているイメージ以上の住宅が出来るようになってきます。 |
依頼するかどうか、判断の時です |
さあ、依頼するかどうか判断の時です。判断材料はラフプランの良さやデザインがかっこいいとかだけではないです。重要なのは設計者の人生観・価値観・信頼性・設計態度などをもとにしたあなたとの相性だと思います。もしよく分からなければ、さらに打合せ、再提案することも可能ですが、それでもどうもだめだなと思うのなら、早めにキッパリと断って下さい。
断りづらいと思ってだらだら引き延ばされるよりもきっぱり断ってくれた方が、設計者は喜びます。 |
さあ、契約です |
設計を依頼していただける場合は、工事費の概算見積と設計料の見積書を提出します。設計料については、算出方法は「設計料について(設計料の必要性)」のページで説明していますが全体の予算計画の中で、相談に応じて柔軟に対応しています。設計料・支払条件の了解を得られましたら、いよいよ設計監理契約を結ぶことに
なります。一般的に口約束でも契約は成立すると言われてますが、もしもという事態に備えて正式な契約書を交わしてお くことは必要ですし、お互いの為にもなります。 |